Artist Lineup 2023

Juan Formell y LOS VAN VAN

フアン・フォルメル・イ・ロス・バンバン (キューバ)

"キューバ音楽の弾丸列車" の異名をとる伝説のオルケスタ
結成から50年間キューバ音楽ファンを躍らせ続け、王者の座に君臨し続けるロス・バンバン
総勢16名で13年振りの再来日! この夏、バンバン旋風再来!

キューバ国民はもとより、世界で圧倒的な支持を受けているキューバのサルサオルケスタ、ロス・バンバン。
1970年にバンドのディレクター兼ベーシストであったフアン・フォルメルによって設立。フアン・フォルメルは、キューバ、カリブ音楽とロック、ジャズのミクスチャーであるリズム“ ソンゴ ”を確立し、いち早くシンセサイザーを導入するなど音楽イノベーターとして他のバンドと一線を画してきたキューバ音楽界の重鎮。(故いかりや長介さんは、フォルメルに惚れ込んでベースを習い始め、キューバにまで会いに行ったというエピソードもある。)

2000年にはアルバム 『Llegó... Van Van (ジェゴ・バン・バン)』 で ラテングラミー受賞、世界の音楽レベルでバンバンの真価が認められた。2010年にリリースしたアルバム「Arrasando」というタイトルは、これまで開墾し、築き上げてきたものを一度平らにし、再び新しい物を創り上げていくという意味を持つ。新しいものを取り入れていくことに貪欲なフアン・フォルメルらしいイノベーター理論である。 2013年に優れたアーティストに贈られるラテングラミー最優秀音楽勲章を受賞したばかりだったフアン・フォルメルは翌年 (2014年)、71歳でこの世を去った。

現在は、息子でありドラマーのサムエル・フォルメルが50年続く "バンバン王朝" の相続人となり、新生バンバンを率いている。その勢いはとどまるところを知らず、さらに研ぎ澄まされ、分厚く、力強い「今」の音を感じさせながら、今なおキューバ音楽界を牽引し続けている。2019年には、フアン・フォルメルへのオマージュとなるアルバム『LEGADO』が、グラミー賞 最優秀トロピカルアルバム賞にノミネートされた。 王者の道を突っ走り続け、聴く者全てを躍らせるところから、『the Cuban Music Train (キューバの弾丸列車)』とも言われるロス・バンバンの真髄はライブパフォーマンスでなければ、実感できない。

2005年夏のツアーでは、国内8都市10公演、2006年には国内8都市8公演に加え、オーストラリア3都市、ソウルまでツアーは広がり、バンバン旋風に巻き込まれた人数、延べ17,000人。また、2006年特別公演として出演した東京JAZZ フェスティバルへでは、世界的JAZZ アーティスト Chick Corea, Marcus Miller、そしてHank Jones といったそうそうたるメンバーと共に熱い注目を集め、ジャズフェスティバルではあまり目にすることのない観客が音楽にのって踊り、総立ちで拍手喝采をおくるという光景が話題となった。前回の2010年の来日ツアーでは、シドニー オペラハウスでの公演も大成功を収めた。