Artist Lineup 2025
Tromboranga
トロンボランガ (スペイン)
多国籍楽団トロンボランガが鳴らすのは、ただのサルサじゃない。
国境も時代も超えたサルサの真髄そのものだ!
Tromborangaは、サルサ・ブラーバの純粋なエッセンスを体現するバンド。異なる国籍、年齢、人種、音楽的バックグラウンドを持つミュージシャンたちがバルセロナに集い、アジアから南米まで、世界中を熱狂の渦に巻き込んできた。
彼らのサウンドを彩る“スパイス”は、豪快に突き抜けるトロンボーン、重厚なパーカッション、そして魂を揺さぶるソネオ(即興の歌い回し)。60〜70年代の黄金期サルサをルーツに持ちつつも、生々しく、力強く、そして踊らずにはいられないビートで、今なお進化を続けている。
Tromborangaは、サルサが国境や文化の壁を越えて進化してきた、その“文化的な広がり”そのものを体現する存在だ。ベネズエラ、コロンビア、キューバ、ペルー、スペインといったルーツを持つメンバーが、70年代のファニア・サウンドを出発点に、ロケットのように炸裂するトロンボーンが牽引する“催眠的グルーヴ”を生み出している。
それは、国旗というアイデンティティを超えた伝統の融合のサウンドであり、同時に、移民たちの誠実でたゆまぬ努力が、私たちの社会を豊かにしていることを、音で力強く伝えている。
国境も時代も超えて響く、サルサの進化と多様性。その唯一無二のサウンドを、聞き逃すな!
Profile
スペインの人気サルサオーケストラ "Bloque53" のディレクター兼作曲家として知られるベネズエラ出身のミュージシャン、Joaquín Arteaga(ディレクター、ティンバル、作曲家)率いるTROMBORANGA。
バンドメンバーは、キューバ、ベネズエラ、コロンビア、ペルー、スペイン出身のミュージシャンで構成され、多様なバックグラウンドを活かしながら、真のサルサを追求し続けている。
バンドの代名詞ともいえるホーンセクションは、トロンボーンのみという独特な編成を持ち、堅固なパーカッション、心を揺さぶるソネオが絡み合い、力強く骨太なサウンドを生み出している。
1960〜70年代のサルサにインスパイアされながらも、音楽業界の流行や商業主義に流されることなく、ダンサブルで強烈な印象を与える独自のスタイルを確立。ラテンアメリカやヨーロッパを中心に、アジアやアフリカなど世界各地でライブを行い、観客を踊らせている。
2012年4月に発表されたデビューアルバム「Salsa Dura」の先行EPとして、2011年に「Agua que va caer」をリリース。2012年のベストCDの一つとしてニューヨークや南米各国のDJや音楽ファンから高い評価を受ける。その後も、"Bloque53"との共同制作アルバムやヒット曲を生み出し、多くのラテン系ラジオチャートで1位を獲得。「Kumbele Kutimba」「Agua Que Va caer」「Palo pa’ la campana」「El cuero del tambor」「Ah Caraj」「Mi China Colombiana」など、ダンサーに愛されるヒット曲を多数輩出。日常に根ざした等身大の歌詞と、心を揺さぶるグルーヴィーなサウンドで、ラテン系ラジオチャートを席巻し、世界中のダンスフロアを熱狂させている。
2013年には世界ツアーを開始し、ヨーロッパや南米を巡る。2014年のメキシコツアーは全公演満席となり、新曲10作品を含む4枚目のアルバム「Salsa pa' rato」からの楽曲がダンスシーンでヒット。2015年にはアメリカツアーを成功させ、翌年には「Sangre Sudor y Salsa」をリリース。この年、初来日を果たし5都市6公演 (東京、名古屋、大阪、福岡、沖縄)の日本ツアーを成功させる。その他、ヨーロッパやアメリカをはじめとする各地で公演を重ね、国際的な評価を確立した。
2019年にはN.Y.サルサ・ドゥーラ(ヴィ・サルサ)界の最高のトロンボーン・マエストロ、Jimmy Bosch、3度のグラミー受賞歴を誇るNYラテン最強楽団スパニッシュ・ハーレム・オーケストラのピアニスト、Oscar Hernandezを招き収録したアルバム「Te voy a contar」を発表し、欧州トロピカルアルバム賞を受賞。2021年には南アフリカの著名なボーカリストMsakiをフィーチャーし、サルサとアフリカのハーモニーやコーラスを融合させた楽曲「Baila África」を発表。歌詞は、スペイン語、ズールー語、コサ語、英語が組み合わされており、アフリカのリズムとダンスを称賛し、アフリカの文化的な豊かさと喜びを祝う内容で話題を集めた。
近年も世界各地の主要フェスティバルに出演し続け、メキシコのベラクルスでは、80,000人の観客を前に圧巻のパフォーマンスを披露。そのエネルギッシュなライブと圧倒的なグルーヴで、観客を熱狂の渦に巻き込んだ。
クラシックなサルサ・ブラバのエッセンスを継承しつつも、決して立ち止まることなく、新たな挑戦を重ね、進化を続ける彼らの音楽は、時代を超えて愛されるサルサの魂を受け継ぎながら、今もなおダンスフロアを熱く揺らし続けている。
